月刊小さなサムライ達へ

月刊小さなサムライ達へ 2021年9月号

    「スポーツと武道の違いがわかりますか?」

スポーツとカラテの試合も、同じように勝ち負けがあります。では、どこがスポーツと武道は違うのでしょう。スポーツはオリンピックやプロスポーツを見てもわかるように、勝つとガッツポーズをしたり、雄叫びを上げたり、喜びを体全体で表します。しかし武道は、柔道も剣道も相撲道も、武道極真カラテも勝った喜びを爆発しません。むしろガッツポーズしただけで注意されます。なぜかと言えば、武道は試合の強さを求めると同時に心を磨き、心を高め、人格を向上していかなければなりません。
武道として身に付けるべきことは「礼儀礼節」です。「返事」「挨拶」「言葉遣い」「立ち居振舞い(行動)」「人を思いやる優しい心」ですから、試合で勝った時に喜びを感情的に爆発させないで、礼儀礼節を相手に尽くさなくてはなりません。一、相手がいるから自分の実力がわかるのだという謙虚な心。二、相手の人柄、人間性に敬意を表する。三、相手の命の尊厳に敬意を払う。自分だけの事ではなく、相手の気持ちを思うということが礼儀礼節となります。
勝って驕らず、負けて腐らず、更なる努力をすることによって、各々のカラテ技量、人間性の向上、成長があるのです。

      なんでもベスト3「嬉しい瞬間」編

NO.1 ほめられた時
NO.2 達成した時
NO.3 友達と遊んでいる時
100点とった時、家族といる時、「ありがとう」と言われた時、お菓子を食べている時、嫌いな物を食べきった時、試合に勝った時、宿題が終わった瞬間、誠意が伝わった時、ゴールした時、クリスマスの朝、お客さんにお礼を言われた時、パパと遊ぶ時、家族揃って御飯を食べた時、田畑師範は、一人一人の成長を感じた時と一回の稽古がパーフェクトに決まった時だそうです。