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第51回(一般部)・第38回(少年部)県選手会稽古プリント「命を燃やす」

令和2年2月23日(日)
主席師範 田畑 繁

先日、父が他界しました。山形県内、日本国内外の多くの皆様から、お悔やみをいただきました。衷心より御礼申し上げます。

父親が天に召された後に思ったことは、自分の命は自分で作れないということです。この命は、両親から授かってきたものです。いただいたものです。かけがえのない、大切な命を授かりました。それだけでも、大きな感謝の念が湧いてきます。

師範は18歳の時に東京池袋にある、極真会館総本部、大山倍逹総裁の内弟子になりたいと思いつきました。しかし、家庭内では色々な問題があり、内弟子に行けるような状態ではなかったのですが、父に「内弟子になりたい。東京に行きたい。」と、お願いしたら「行っていい。」と許してもらいました。
当時は、極真カラテのブームで、内弟子に120人の応募があり、その中の12名に選ばれ、3年間の内弟子修了までに師範ともう1名しか残りませんでした。

これ以上ないという、とても厳しい稽古修業でした。今から48年前に父が内弟子に入会してもよいと許してもらえなければ、師範の今は無いのです。それと大山総裁が「君、内弟子になりなさい」という言葉がなければ、まるっきり違う人生を歩んでいることでしょう。

内弟子生活三年間は、とても厳しいものでしたが、なんとか乗り越えられたのは、それは授かった命を情熱を傾けて炎のように燃やし続けることが出来たので、難行苦行に耐えることが出来ました。この命を授けてくれた両親なくしては、今の自分はいないと思うと、自ずと感謝の念が湧いてきます。

みなさんも、せっかく祖父母、両親から命のリレーで自分に授かった命、この命を最大限燃やし続け、夢や理想、目標、ビジョンを探しだし、そして努力して実現していただくと同時に、見返りのない、無償の愛で育ててくれた両親の恩を感じ、その恩に酬いるように親孝行して立派な武道人になってください。