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本日の帯研・瞑想会(2023年5月27日)

5月27日土曜日帯研からの第136回瞑想会が終了しました。
2023年5月27日黒茶帯研読本
「極真カラテは基本に始まって、基本に終わる」
主席師範 田畑 繁
極真カラテの稽古理法には
1.地に則った基本
2.理にかなった型
3.華麗なる組手
というものがあります。
そして、極真カラテは基本に始まって、基本に終わるという理法があります。
その基本は、地に則った基本を理解しておかなくてはなりません。基本稽古は理の稽古と言われています。その理とは自己の本体ということです。本体とは自分自身の生命力のことです。この生命力を最高に高めるためには、基本稽古で三合法を活用しなくてはなりません。その三合法とは、正拳中段突きでいえば、技が当たる瞬間に
①丹田
②脇の下
③小指
この三ヶ所に同時に力をこめて打つことを言います。
これだけでは、まだ不完全なので次の動作を行います。
①一番気合の強く大きい人の気合を聞きます。
②それに自分の気合を合せて行きます。
③そうすると自ずと精神が集中統一されて、「無心」になる時に一心力の力が発揮されます。
その結果、自己に内在されている生命力が最高に高まります。
肉体と精神と呼吸と気合が一致しなければ、三合法は成り立ちません。
自己の生命力が最高に高まれば
①徳性、個性、知能、技能の力を最大限発揮されるとされています。
②また体力、胆力、精力、能力、判断力、断行力が最大限に導き出されるといわれます。
このことにより、人間の持っている潜在能力が最大限に活用されることにより、精神面、健康面、運命の方面でも大きな影響を与えるものだといわれています。
結び
このように基本稽古で三合法を活用することにより、自己の内在している生命力が最高に高まるにつき徳性、個性、知能、技能、そして、体力、胆力、精力、能力、判断力、断行力の力が最大限に発揮できることにより自分の人格を磨き向上させると同時に自分の運命をも向上させ、ダイナミックに展開させる力が出てきます。これを「極真カラテは基本に始まり、基本に終わる」といい、基本の力が大きくなれば、自分の人格向上、運命向上まで促すことになるのです。ちなみに移動稽古は「事の稽古と呼び、気拳体一致の技を打ち、前屈、後屈、騎馬立ちなどでカラテの体を作り、実践的な技を身に付ける。
約束組手は「理事一致の稽古」といい、自分の意識をはっきりさせ、有意注意で相手の技をしっかり見て、自分の技をはっきり打つ、これを集中しながら反復稽古すること。
大会、実戦組手は「忘理事一致の稽古」といい、相手の軸のみを意識し、「無心」で自己の本体で行う。
一般稽古の流れは、大山総裁の定めた法は
①基本
②移動
③約束組手
④型
⑤補強運動
⑥黙想・瞑想
全ての稽古には理法があり、それは人間形成を促すことにあるということを心に明記して下さい。