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2024年4月27日黒茶帯研読本 「二千日行」について

2011年3月11日に東日本大震災が発生しました。今年で13年の歳月が流れ去りました。

2011年5月18日に、里之宮 湯殿山神社の例大祭が行われました。その時の祝詞奏上をされていたのが現大会会長の澁谷宣寛宮司でした。祝詞の内容の一部に「亡くなった方々、行方不明の方々への鎮魂と、被災された方々の心の平安、そして市町村の復興を祈念致します。」との一言がありました。

実は、私は5月18日が誕生日です。この祝詞奏上が心に響き、自分に出来ることは何かと考えました。そして、その日からYouTubeを通して亡くなられた方々の鎮魂と一日も早い復興祈念千日行を始めました。
①柔軟体操と呼吸法、瞑想は自宅、又は道場で(3時間)
②YouTubeで基本、サンドバック、型を道場で(1~2時間)

本日4月27日の2000日まで12年11ヶ月という日数がかかりました。この間(一社)国際空手道連盟極真会館理事長として、日本国内、世界各地を回っているので、毎日行をすることは出来ませんでした。約13年で万行とすれば千日は約6年半かかった計算になります。三千日行を目指せば、70歳ということになります。

いつも、今日の稽古は明日のための稽古、明日の稽古が半年先、一年先の稽古になるんだということを自分に言い聞かせて稽古していました。日本国中、又は32ヶ国、70回の海外セミナーを達成感と感動を共有できたのは、この二千日行のおかげであったと、しみじみ思うようになりました。もうそろそろ無理は出来ない年齢と体力になってきましたが、これからも三千日満願という目標を持ち、その日が来ることを待って稽古していきたいと思います。その日が来るということは、カラテの稽古を通じて「達する」ことです。カラテ家として達することです。

これは、大山倍達総裁との山形県支部を設立する時の約束なのです。
大山総裁は「君ィ(田畑)、山形県支部を設立し、道場生が入門したら、レッスンプロになってはいけない。自分自身がカラテ家として「達する」ための同志が道場生であると心がけたまえ」。そして、「自己鍛錬は、くれぐれも忘れないことだよ」。これが大山総裁からの、私田畑への遺言です。5月18日で64歳になります。三千日行の満願目指し、70歳超えても満願することを祈念して「達する」ことを夢見て、努力精進していこうと決心した、4月27日、2000日満願日でした。