行事レポート

代替合宿セミナー・第二次公認指導員講習会レポート(2021年8月22日)

8月22日(日)県体育館のコロナ感染防止対策に則って、山形県武道館で合宿代替セミナーと第二次公認指導員・審判員講習会が開催されました。
代替セミナーと第二次公認指導員講習会参加者は合わせて一般部25名、少年部20名の参加、第二次公認審判員講習会は11名の参加がありました。
田畑道場では、道場責任者を含め、公認指導員講習会の実技と、田畑師範の講演、そして筆記試験(100点中70点が合格)という厳しい審査を経て、指導員として公認され指導が許されます。
今回、田畑師範から出題されたテーマは「極真カラテは基本で始まって、基本で終わる」というものでした。なぜ、基本で始まって、基本で終わるのか。キックミットで始まって、キックミットで終わるではなく。スパーリングで始まって、スパーリングで終わるでもなく。バーベルで始まって、バーベルで終わるのでもないと。
「『基本稽古で始まって、基本稽古で終わる』とは、基本において三合法の実戦を行い丹田力が開発され、内在している自己の生命力が最高に高まり、この時、自身の徳性、個性、技能、知能というものが最大限に発揮することが出来る。これは、心を磨き、人格をも形成する故に武道極真カラテは、基本で始まり、基本で終わるのです。」と。
「基本稽古は自己の本体を作る『理』の稽古で、移動稽古は『事』の稽古であり、一つの突き、受け、蹴りを『気拳体一致』で打ち出し、突けば相手の背中に拳が突き出る。受ければ相手の骨が折れる、蹴れば相手を一撃のもとに倒すという気迫、気概をだして打ち込まなければ移動稽古とは言えません。」と叱咤激励がありました。
型稽古では、「1.審査会を受けるための型、2.競技としての型、3.年齢年代を超え、自分の潜在能力を発揮する型に分け、極真カラテは一つの技は十万回、一つの型は三千回という定理があり、熟練した型が出来るようになった段階で、型を行う時に肉体と精神を繋ぐ呼吸。この呼吸の吐き切る瞬間に集中した時に潜在能力が発揮され、何かをつかみ取ることができます。これを一度つかみ取ると、型の醍醐味を味わうことが出来ます。」と強調されました。
実技の後は、田畑師範が著作された教本「武徳 武道極真カラテを学ぶ目的」の講義が行われ、冒頭に「文武両道」、「文武二道について一道」の説明がありました。一道は、カラテの強さのあくなき探求。もう一道は人間性を向上させ、武徳を高める大切さをお話しされました。その後、制限時間30分間で100が出題された筆記試験を、皆、必死に解答していました。