行事レポート

第16回東北極真カップ大会レポート

10月24日(日)山形県体育館において、2年ぶりに第16回東北極真カップ空手道選手権大会が開催されました。
前身の「ZAOカップ大会」から20年以上の長きに渡り、大会特別名誉顧問であられました元農林水産大臣・元衆議院議員の鹿野道彦先生が、10月21日にご逝去されました。開会式に先立ち、選手・審判員・スタッフ・付添の皆様全員による1分間の黙とうを執り行いました。
昨年の大会は、新型コロナウイルス感染拡大により、中止を余儀なくされ、今回もコロナ禍ではありましたが様々な制約の下で開催することが出来ました。ただし県からの指導等により、収容人数の制限、感染防止対策の徹底(手指消毒や三密防止、声援の禁止など)、県外からの役員・審判員・選手の制限もあり、毎回盛大に行っていた大会も、来賓や招待審判員をお呼びせず、選手も田畑道場生に限定しての大会となりました。しかし、開会式での田畑繁主席師範からの開会宣言にもあったように「コロナ禍でも大会ができることに感謝の気持ちをもって、制限があった中でも、これまで稽古してきたことを存分に発揮してください。また、私田畑が大会を開催したいと思っていても、試合が出来るのは、お家の方の賛同、審判員・スタッフが賛同してくれなかったら到底大会は出来ません。道場生による、道場生のための、道場生の大会のスローガン通りの理想の大会です。そのような事も、感謝の心とともに心に秘めておいてください。」とのご挨拶があり、型・組手総勢120名の選手が頂点を目指して熱い戦いを繰り広げました。
型においては、今回から来年4月に行われる全国大会の出場権を懸け、集中しながら一本一本の技を繰り出していました。会場内の静けさが余計に緊張感を増していましたが、それでも選手一人一人、持てる力・気合・技を存分に発揮していました。
組手では、来年のグラチャン出場権を懸けた選抜クラス、これから力を付けて行くべく組手初心者に門戸を広げ、前回より設けられたチャレンジクラスの両方で、熱戦を展開しました。今回は一切の声援は禁止ということもあり、選手の呼吸と技を打ち合う音のみの静かな組手試合ではありましたが、お互いが相譲らない実力が拮抗した試合が多く見受けられました。
最後に田畑師範からの閉会宣言では「今回、権利を獲得した選手は、全国型大会やグラチャンでも上位入賞、優勝を目指してください。応援が力となるときがありますが、今日は声援ができませんでした。今日の力が皆さんの本当の力です。優勝と準優勝の選手の力の差は紙一枚です。一番苦しいときに諦めずに一歩踏み込んでいけるかどうかの差です。苦しいときに一歩踏み込む事を普段の稽古から積み重ねていってください。今日の結果は、これまでの稽古の成果です。明日から先の結果は、これからのさらなる努力の積み重ねで、変わって行きます。」とありました。
今年の東北極真カップ大会も終了し、来年に向けて残り2ヶ月間、さらなる努力を積み重ねていきたいと思います。