行事レポート

2020年秋季昇段昇級審査会レポート

戒厳令の下、8月30日に今年初めての昇段昇級審査会が行われました。

体育館に入る前に検温、消毒、住所・氏名・電話番号の記入、幼年部と白帯以外の付添は禁止、声援・応援・歓声の禁止、マスクは全員着用と感染防止対策を徹底しましたが、それ以上に山形は気温30℃を超え、一歩間違えれば熱中症にも陥りかねないぐらいの暑さでした。

3クラスに分けて、1クラス目は幼年部、2クラス目は少年部の白~青帯クラス、3クラス目は少年部の黄帯以上と一般部のクラスで、3クラスとも、日ごろの稽古の力と、審査会を受審できる喜びに満ちていました。
中でも、小池央1級(65歳)は、本来なら名誉初段なので、十人連続組手はしなくとも良かったのですが、本人の熱い希望と滝川副支部長からの熱い要請があり、この過酷な環境の中での十人組手への挑戦が始まりました。無歓声、無応援、無声援という従来ならば考えられない十人組手を無事に完遂し、大きな拍手が鳴り響きました。

田畑主席師範から、今回の審査会受審者へのメッセージとして配布した「文武二道」の訓話を3クラスで話の内容を変えて、受審者に伝えました(詳しい内容については、ホームページにアップしましたので、ご一読ください)。また田畑師範も、3クラスの指導に当たり、かなりの体力的ダメージもあったと思いますが、最後までみんなと集中し、緊張感を持ち、最後には感動を共有していました。

今審査会は4人の支部責任者と本部道場生9人のサポートがあって、実現に導くことが出来ました。解団式で師範から「みなさんの奉仕の心、ボランティアの心に深く敬意を表します。利害損得を超えて、道場生のために、人のために審査会を成功させようという心は、社会貢献に値します。心が高まった人、美しい心の人、立派な心の人でなければ出来ることではありません。今回タイミング悪く参加できなかった支部責任者、スタッフのみなさんもおりましたが、次回には、今回のことを土台として、もっと万全な審査会にしていきたい。」とのお言葉があり、最後は皆の拍手で、お互いを慰労して、審査会を終えました。