3月21日(日)県武道館において2021年春季昇段審査会が行われました。
当日は、春の日差しも差し込む中、一般部では十人組手1名、七人組手1名の挑戦がありました。
コロナ禍でもあり、感染対策をとりながら尚且つ、審査時間を午前と午後に分けての審査会でありましたが、一人一人の集中力が活気となっていました。
午前の幼年部と少年部白~青帯の部は、約50名が受審しました。
初心者が多く占めましたが、田畑師範の号令のもと、初々しい動きながらも、それぞれが覇気を持ち、明るく、元気に基本・移動・補強・型の審査項目に臨んでいました。
審査後、田畑師範より「チャンスは自分で掴むものです。二度はありません。チャンスが通り過ぎているにも関わらず、まだ来ていないと思っている人がいます。チャンスは幸運の女神の微笑みと同じです。微笑んだその一瞬にチャンスをつかむのです。」そしてまた、「上杉鷹山公の言葉で『なせば成る、なさねば成らぬ何事も。成らぬは人のなさぬなりけり。』という言葉があります。やればできる、やらないからできない。それは、自分が本当にやろうと思っていないからです。はじめは強く思い、強く願うことです。強くなりたい、初段を取りたいと。そして、自分の魂に神を入れるように稽古する。有意注意ではっきりした意識をもって、三合法で稽古をしっかりやっていくことで、自分自身の心に芯が入り、物事を成就できる力が付いていきます。努力を惜しまず、積極的に頑張ってください。」との訓話がありました。
午後からは少年部黄~茶帯と一般部の約30名以上が受審しました。
午前とは変わって人数も雰囲気も変わりましたが、田畑師範の叱咤激励を受けて緊張感がありながらも活気のある審査会となりました。
少年部も黄帯以上となると、審査内容も高度になりますが、コロナ禍で稽古内容も制約のある中、しっかりと力をつけている受審者も多く、田畑師範の神気と覇気の入った鋭い号令で、一般部は昇段審査受審者の気迫と緊張感はピークを迎えて、全員が積極的に審査項目に挑んでいました。 またこの日は、本部の松橋孝明1級が11年かけての昇段審査会で十人組手、米沢の山本郁子2級が5年半かけて七人組手に挑み、田畑師範の激励を受けて二人とも見事に完遂しました。受審者は声援ができないので、一人終わるたびごとに大きな拍手で闘魂を讃えました。松橋1級の10人目には、はじめから最後まで、拍手の雨で、松橋1級の奮起を促しました。特に松橋1級は連続組手終盤の厳しい場面も、田畑師範と毎週土曜日に行われているオンライン瞑想会で養った集中力で乗り切っての完遂でした。とても年齢が60代とは思えない組手でした。
最後に田畑師範から「強く思うことが信念にまで高まることで、行動に移すことができます。松橋1級の十人組手、特に7・8人目はきつかったと思います。しかし、その燃える闘魂で凌いで見せました。みなさんの思いが強いほど、自分も強くなります。意志を強くして、心を磨き、何事にもトライしていってください。」との訓話が受審者に向けられました。
今審査を開催するにあたり、ご協力頂いた師範代、支部長、本部、鈴川道場のスタッフの皆様には深く感謝申し上げます。
5月はチャレンジカップ、6月は夏季審査会と続いていきます。コロナ禍ではありますが、これまで稽古で培った力を十分に発揮していってください。