月刊ミニ極真かわら版

月刊ミニ極真かわら版 2022年7月号

 今年の5月1日にチャレンジカップ春の陣が行われました。コロナ禍ではありますが、県体育館のガイドラインに則って、万全を期しての対策を施しました。そして7月17日にはリベンジ大会が開催されます。チャレンジカップ大会では組手73人、型60人、板割り26人、トリプルエントリー10人でした。リベンジ大会では組手81人、型59人、板割り15人、トリプルエントリー8人とほぼ同じ参加人数となりました。

試合をすることはとても恐いことです。板割りでも成功するか失敗するかやってみないとわかりません。
思い出してください。極真田畑道場は文武二道です。一道はカラテの強さを求めて稽古します。もう一道は人格の高さ、強さを目指します。この二つの道が文武両道となるのです。試合は、日々の稽古の発表の場であり、修練の場、試練の場です。大会に出るのには勇気が必要です。勇気は挑戦心から出てきます。そして、負けることを極端に恐れたり、嫌がってしまっては、自分の心も体も委縮してしまいます。勝つことは尊いですが、それだけが武道極真カラテの道ではありません。勝つことだけに執着して人間性の内容が、しっかり育成されていなければ心身の練磨になりません。
そこで、何回も試合に出て、何回も勝ったり、負けたりしていく上で場数を踏んで、経験、体験の数が多くなるほど、カラテの技量、力量も向上し、自分自身の心が磨かれ、高まり、人格が向上してきます。
恐れるのは対戦相手ではなく、勝って驕ってしまう心と、そして挑戦心がなくなってしまう弱い自分の心です。勝っても負けても、さらなる努力をして、自分の道を自分で切り開いてください。

主席師範 田畑 繁