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2023年6月17日黒茶帯研読本

心を磨く「六波羅蜜」

主席師範 田畑 繁

スポーツも、仕事も、勉強も一生懸命、一心不乱にやっている時に心が磨かれると言われています。これを一心力と言います
心を磨き、心を高める方法に仏教の「六波羅蜜」というものがあります。
1.「布施」
人のために、世のために尽くす心。利他の心のことです。

2.「持戒」
人間には肉体があり、この肉体があることにより、自分を守ろうとする
エゴがありますが、このエゴが増長し、自己中心的になってはいけません。

3.「精進」
一生懸命に努力することです。仕事や勉強に一生懸命に取り組み、真面目
に一生懸命に打ち込み、地道な努力を積み重ねることと、日々、創意工夫を
重ねることが大切です。

4.「忍辱」
押忍の精神である。酷い目に遭遇しても、「押し忍ぶ」または「耐え忍ぶ」
そのことを恨むことなく、ただひたすら耐え続けることにより、人間が作ら
れていきます。

5.「禅定」
座禅であり、瞑想のことです。極真円心の呼吸しながら「有我一念」そし
て「大我没入」の瞑想しながら、心を純化、浄化、深化に導いていくこと
です。

6.「智慧」
布施、持戒、精進、忍辱、そして禅定の実践により、宇宙の真、悟りに
到達すると言われています。

※日常生活においては、不平不満を言わず、常に謙虚であり、欲望を抑え(足る
ことを知り)、諸行無常の世、波乱万丈の世であることを深く理解し、努力精
進を重ね、人のため、世のために役立ちたいと、優しい、思いやりの心で全て
のものに接すること。
このことにより心を磨き、心を高め、人格を向上させていくことが人生の目的
であり、武道極真カラテを学ぶ目的でもあります。