12月11日(日)、鈴川道場において公認指導員・審判員講習会が開催されます。
指導は、田畑繁主席師範(八段)です。
田畑道場では、実技と筆記試験(100問)を経て、合格した者のみ、指導することが出来ます。誰でもが指導できる訳ではありません。これは、師範代、支部長、指導員でも同じです。
田畑主席師範は、43年前に大山倍達総裁の内弟子となり、その時に①極真理念・極真精神法、②稽古理法、③礼法作法の三法を伝授されました。その三法を私たち指導者、道場生が継承伝承し、そして普及発展していく使命があります。
田畑主席師範は「私たちは、大山倍達総裁が創設された極真会館を一子相伝しています。約60年前に大山総裁が、当てないカラテから、当てるカラテ、直接打撃制、今で言うフルコンタクトカラテを創設されました。本当に当てるカラテが故に、相手に対して致命的なダメージを与えることが出来るが故に、心を磨き、心を高めなくては、このカラテを教えることが出来ない。心がなく、技ばかり教えていたら、確かにケンカが強く、カラテの強い人間ばかり世の中に輩出してしまい、社会に害を及ぼすことになりかねません。
そこで、文武二道論を大山総裁は提唱されました。一道は、カラテの稽古を通じて自己の限界を知り、限界を乗り越え、自己の可能性を追求し、カラテの技量、力量を向上させていく道。そしてもう一道は、カラテの修業を通じ、心を磨き心を高め、人格を向上させ、自己完成させる道。この二道をもってして、一道、または文武両道とする。これが武道極真カラテの道です。強さも弱さもあるけれども、自己を実現する道、自己を完成させる道。このために極真理念精神法、稽古理法、礼法作法があるということを、よく明記して下さい。このことを共有することにより、はじめて極真カラテを『一子相伝』していることになります。フルコンタクトカラテは数多くあれども、自分の道着の胸マークの『極真会』に誇り(プライド)を持って、稽古に邁進してください。」とおっしゃっていました。
本日、鈴川道場において公認指導員・審判員講習会が行われ指導員講習会に21名、審判員講習会に9名が受講しました。
指導員講習会は、田畑師範から細部まで詳しくご説明いただき、大山倍達総裁から田畑師範へと続く極真の正当な技を一人一人が更に理解を深めて行きました。
審判員講習会は、いついかなる時でも公正公平なジャッジができるように心構えから動作、実際にあったケースをもとにして、正しい判断を考えることなどを田畑師範より、ご指導いただきました。
コロナ禍で、なかなか集まる機会がなくなっていましたが、今回のこの貴重な時間を今後に大いに活かして、更なる進歩向上に努めていきたいと思います。(事務局 黒沼 誠)