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武徳 復刻版 第4弾 「極真理念とは」

            【2019年12月15日 公認指導員講習会】

極真理念とは
極真理念とは「人種、民族、国境を超え、政治、宗教、思想の垣根を撤廃し、世界人類の平和の実現を目指す。」とあります。なぜカラテと世界平和かと思われる人もおると思います。それは、大山総裁は寸止めルールに疑問を持ち、直接打撃制のルールを採用していましたが、ケンカカラテなどと揶揄されて、なかなか浸透していませんでした。そんな時、1952年にアメリカに渡りカラテのデモンストレーションやエキシビジョンマッチを通じて、カラテの普及発展を行いました。

 その後、世界123ヶ国、1200万人の会員を擁する巨大組織になりました。大山総裁は、外国人は従来通りの寸止めよりも、直接打撃制ルールの方が合理的で理解しやすかったからブームになったのだ。とおっしゃってました。また、日本では当初、直接打撃制は受け入れられなかったのですが、世界が先に認め、それから日本に逆輸入の形で普及していきました。

1975年に第1回世界大会が開催されました。大山総裁は、その時に参加した国、参加した選手をご覧になり武道極真カラテが人種、民族、国境を超え、政治、宗教、思想の垣根を撤廃し、世界平和の実現が出来る唯一のカラテであると確信に至ったのだと思います。

以来、最強のカラテを目指すこと、最高の人間教育を成すこと、そして世界平和を目指すことが、極真カラテの極致になりました。