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本日の黒茶帯研究会、先どり黒茶帯読本発表!

2023年11月25日黒茶帯研読本
苦中に楽あり

主席師範 田畑 繁

 大山倍達総裁は、本部黒帯研究会で必ずおっしゃることがあります。
それは、自分を追い込んで稽古すること、稽古は休まないこと。自分を追い込んで稽古をするということは、自分を限界まで追い込んでいき、そして、それを乗り越えて行かなければ、実力の向上がない。その限界を乗り越えていく時に、苦しみから逃げないこと。苦しみから逃げれば、苦しみが後ろから追っかけてくる。反対に苦しみを追いかけることにより、苦しみが逃げてゆく。これは「苦中に楽あり」の状態です。そして、もう一歩踏み込んで「死中に活あり」の境地に自分自身を追いやることが出来れば、自分の肉体、精神を最高の状態で活かすことが出来ます。なかなかそのような状態にはなれませんが、稽古前に「苦中に楽あり」楽の中には楽はなく、苦中に追い込んだ時に初めて楽の心境が「死中に活あり」生きよう生きよう、楽な方へ楽な方へ流れず、もう死んでも構わないと腹をくくった時、又は、肝を据えた時、本気になった時に活路が開くという事です。
これは人生諸事万端、全てに繋がる真理です。

一道に通ずれば万道に通ずるの如く、カラテ道と人生を一つにすることが出来れば、生涯のカラテ道を全うすることが出来るはずです。