行事レポート

チャレンジカップ2023リベンジ大会レポート

7月16日(日)、県体育館小競技場にて「チャレンジカップ2023リベンジ大会」が行われました。
当日は、気温35度を超える猛暑にもかかわらず、総勢約150名の選手が日ごろの研鑽の成果を遺憾なく発揮していました。
午前の型の部での開会式において、田畑繁主席師範より「型は分析力を高くして、理法(どこで始まり、どこで終るか)を正しく理解し、反復練習を積み重ねて下さい。経験を通じて自分を高め、もう一人の自分と対話しながら、一つの技は十万回、一つの型は三千回と稽古を積み重ねていって下さい。大山総裁は『絶対に失敗してはいけない状況で、一生懸命に頑張ったときに本当の力がつく。』とおっしゃってます。その気持ちをもって正々堂々頑張って下さい。」と激励がありました。
試合は、猛暑の中でも集中力を保ち、自らが磨いた型を存分に発揮していました。特に一般部上級は岸夏輝選手(大江)、鹿野いち花選手(寒河江)の決勝戦となりましたが、互いに日々の稽古で磨いた型を存分に発揮した結果、岸夏輝選手に凱歌が上がりました。
午後からの組手の部において、開会式で田畑繁主席師範より「極真カラテは、今から約60年前に大山倍達総裁が創始されました。大山総裁は『直接打撃制は殺傷能力が高いため、致命的なダメージを与えることが出来る。その為、強さ、弱さだけでなく、文武両道、又は文武二道が必要である。一道は稽古を通じて、自分の限界を知り、限界を乗り越え、無限なる自分の可能性を信じ、努力と忍耐を継続して、技量、力量を高める。もう一道はカラテの修業、修養を通じて、心を磨き、心を高め、人間性を作っていく。この二つが一つになって文武両道、文武二道』とおっしゃっています。日ごろ鍛えた文武両道の力をもってして、その力を発表するのが今日の大会です。大会は最大の修練の場です。戦った後は、相手の健闘、命、人格を尊重することで友情が生まれ、和合し、世界平和への第一歩を踏み出すことが出来ます。正々堂々、戦って下さい。」とのご挨拶がありました。
組手の部で、中学生男子重量級では、芦野聡哉選手(本部)と設楽昂輝選手(大江)という、互いに6月に行われた全日本少年少女大会出場者同士が決勝を戦いました。試合は、延長戦までもつれる内容でしたが、芦野選手の気迫が一歩上回り、勝利を手にしました。
また、審判員の技術向上のため、Mコートの1回戦から決勝までの全20試合を田畑主席師範自らが主審を務められました。サブ副審制を用いて、育成を図りました。
閉会式において、田畑主席師範より「今大会は臨場感があり、気迫を感じました。ただ、不動立ちや立ち居振る舞いが出来ていない選手も見受けられました。苦しい中でも、立ち居振る舞いをしっかり正して、試合に臨んで下さい。また、優勝者と準優勝者の差は紙一枚です。それは一番苦しいときに我慢出来たか、踏ん張ったか、攻撃したか。最後の紙一枚を超えるには普段の稽古で気持ちを込めて反復練習して、勝って驕らず、負けて腐らずの精神で の積み重ねていって下さい。ここからが始まりです。」と閉会のご挨拶がありました。
猛暑の中でしたが、選手、審判員、スタッフが気持ちを一つに出来た大会だったと感じました。