行事レポート

第17回東北極真カップ空手道選手権大会レポート

10月30日(日)山形県体育館において、「第17回東北極真カップ空手道選手権大会」が開催されました。

2020年は中止、2021年は県内選手限定、今回3年ぶりに極真会館道場に限り、県外選手も参加する大会となりました。また、県外の招待審判員に25名もの方々がお越しいただき、さながら全日本大会級の審判構成でした。また、コロナによる、あらゆる制限が緩和されつつあるとはいえ、感染対策には万全を期して大会運営に臨みました。

型の部は今回から、「全国型競技大会」試合規約に則って競技が行われました。全国大会ルールということもあり、参加者の型のレベルも高く、中でもマスターズ女子の優勝は全ての点数において同点となり、鹿内茜選手(青森鹿内道場)、笹沼真弓選手(神奈川井上道場)の二人同時による試技での旗判定までもつれ込み、鹿内選手がこの戦いを見事に制してチャンピオンの座を獲得しました。山形県勢では、中学生男女で鹿野いち花選手(寒河江)、シニア男子で松橋孝明選手の二人が優勝に輝きました。

午後から行われた組手の部は、「マスクを着用しての声援は可能」とし、3年ぶりに拍手と声援で盛り上がった試合となりました。今回は北海道から首都圏、関東の選手が数多く参加され、来年の全日本少年少女大会(グラチャン)出場を目指す選手やすでにグラチャン権利を獲得して、今大会で更に弾みをつけようとして出場した選手と様々で、山形勢にとっては、とても厳しい試合となりましたが選抜クラスでは5名、チャレンジクラスでも5名がチャンピオンの座に就きました。その中でも、一般女子は川村咲笑選手(神奈川井上道場)と遠藤和子選手(山辺)がどちらも一歩引かない組手を展開しました。最後は体重判定により、川村選手の優勝が決まりましたが、僅差で敗れた遠藤選手にも惜しみない拍手が送られました。大会の最後を飾る一般無差別の部は時元亮多選手(東京城西三和道場)と前田祥選手(本部)の間で争われ、無差別全日本大会やウエイト制全日本大会において、常にレベルの高い戦いを繰り広げている時元選手に、およそ3年ぶりの大会出場となる前田選手は惜しくも力及ばず、時元選手の優勝が決定しました。

まだまだコロナ感染の脅威さらされていますが、どうすれば出来るのかということを考えながらの大会運営となりました。それでも、25名もの県外招待審判員の皆様のご協力、そして田畑繁主席師範の陣頭指揮により、田畑道場審判員、スタッフが一致団結して、コロナ禍における東北極真カップ大会を無事に終えることが出来ました。来年は、更に創意工夫を重ねて、より多くの選手に安全で安心して参加してもらえる大会をめざしていきたいと思います。